三日月は何重かに見える。
星はきれいに瞬く。
それも悪くはない。
モノとの付き合い方も、
少しずつ気に入った必要なものを
大切に身の回りにそろえていきたい。
誕生日に「何かほしいものを」と夫。
それがこれだった。
メガネが好きなだけに、
伊達でするのはいかがと
目の良かった私は
老眼まで待とうと思っていた。
眼鏡屋さんに行って視力を測ってもらったら
思いの外メガネの時が訪れた。
良いと思っていた目は
そうでもなかった。
これで堂々とメガネライフの始まりだ。
調整したレンズから見えた世界は
文字はくっきりと
モノの輪郭ははっきりと。
映画の字幕も、大好きな本も、
世界がクリアになった。
ぼんやりとした乱視の風景と
くっきりとしたメガネの世界。
どちらも楽しもう。
初めてがまだまだあるのは
素直に嬉しい。