昨日のお昼、店の前を渡った道路の向こうに
一匹の猫がいた。
ひだまりで日向ぼっこする姿に
かわいいなと思って見ていた。

その日の夜、閉店の準備をしようと
店の外へ出るとその猫がいた。
驚くほど人懐っこい。
すりすりすり寄って、膝の上に乗る。
可愛くて写真など撮ってみたり
SNSに上げてみたりした。

そうしたら
「知人の探している猫かも」との情報。

翌朝は雨。濡れていないか心配。
お昼の営業中、昨日の猫が車道を渡って
またやってきた。
(交通量が多いのでヒヤヒヤ)

昨日の飼い主さんかもしれない方が
夕方に来てくださるとのこと。
それまで保護しておこうと
スタッフ石井さんと交互に抱っこして、
今日おやすみだったスタッフしなちゃんに
ゲージを持ってきてもらうことになった。

猫はあたたかい。

夕方になって飼い主さんかもしれない方が
ご対面。
残念ながら、探していた猫ではなかった。

ではなかったが、また雨の中外へ放つことも
できず。
我が家は私以外猫アレルギー。
なので一緒には暮らせない。
しなちゃんのご主人や友人がやって来たり、
思いつく猫と暮らしてくれそうな人に
連絡してくださったり。

そして結局、石井さんがご主人と戻ってきてくれて
猫を連れて帰ってくれた。

私はただただ、ダンボールに入った捨て猫を
「飼いたいよー」と泣く小学生みたいに
無力だった。
いろいろな人が助けてくださって
なんとか一日を終えることができた。

そして膝の上の
あたたかさと命の重さが
今も置き土産のように残っている。

あんまりにも人に慣れていて
そしてとてもきれいなので
誰かの家から逃げ出した
迷い猫かもしれない。
明日、警察と保健所に
探している方がいないか
連絡してみようと思う。
それまで、石井さん家で
あたたかく過ごしてくれることを
心から願っている。

それにしても、頼もしい
アターブルスタッフ!!!
merci mille fois!!


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