旅のおはなしも最終地。
ParisからLondonへ。

パリ北駅からユーロスター。

駅は出会いと別れの場所。
パリを離れる時は
いつも少し切ない。
「また来るね」。
心のなかでいつもそう呟く。

ユーロスターの中でも
隣の席のアメリカ人女性と
終始お話して、
(彼女の旅の話を
携帯の写真を見ながら
ずっと聞いていた)
あっという間にLondon到着。

Londonを訪れた理由は
友人に会うため。

INDIGOというcafeを営み
お店を閉店するときに
レシピを受け継いだ
愛ちゃんの「今」、
前回再会した時の
「次はLondonで」という約束。

愛ちゃんの働くcatalyst.
大きな窓からの自然光が気持ちいい
地元の人達の活気溢れるcafe。

丁寧な手仕事
「食」という仕事に向かう
パッション。
愛ちゃんは以前会ったときより
たくましくしなやかだった。
彼女の使う
「survive」という言葉が
とても印象的だった。
異国で生活し働く事は
きっと穏やかではいられない事も
たくさんある。
INDIGOで木曜日にあった
スフォリアッテラ。
その層のように重ねる日々を
スタッフが心とパッションをこめて
作って下さったお酒を頂きながら
積もる話は止まらなかった。

catalystのものももちろん
その後訪れた
モダンブリティッシュのレストランも
「食はいまいち」(ごめんなさい!)
と言われがちな英国の
そのイメージは見事に
嬉しく打ち砕かれた。

何度でも言います。
「Londonは美味しい!!!」


ローストしたアプリコット
クランチとアイス。

地下鉄でそれぞれの電車で別れた時
振り返って見た
愛ちゃんの背中。
相変わらずの姿勢の良さ
凛として
美しかった。

今回ベルリンでもパリでも
そこに暮らす日本の友人知人に
お会いした。
皆、それぞれの地で
それぞれの日常を重ねる。
おおらかさ、柔軟さ、
たくましさ、朗らかさ。
目に浮かぶのは
どの方も笑顔。

最終日、
眠りから覚めたばかりの街。
ホテルを後にして
駅に向かう。
昇る朝日が力強く
セントパンクラスから覗く。

希望しか感じなかった。


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