「ベルリンはおもしろいよ」
訪れた人達が口をそろえてこう言う。

そして旅の後に
そこで暮らし始めたお二人にも
会いに行こうと思っていた。

手紙に纏わる紙文具のお店を
昨年箱崎からBERLINへ拠点を移された
sowaleさん

只松さんは4月の朗読会RADIO TURで
お世話になったばかりだったが
ともみさんとは約1年半ぶりの
再会だった。

電車と地下鉄を乗り継いで
きれいな青い扉を開け
穏やかな笑顔のお二人の顔を見た時
「そこに在る」ことの
大きな安堵に包まれた
あたたかな気持ちになった。

お店で売られている
商品ひとつひとつに
物語を感じるのは言うまでもなく
自然光いっぱいの店内に
そこに集う方々
幼稚園帰りにお店を覗く子供達
大きな高い木々の
のびのびとした呼吸を感じる
何とも気持ちいい空間。

お二人はきっと
ここに呼ばれたんだな。

BERLINは脈々している。
とても自由だ。
街も人も木々も犬も。
そんな街を
自分のペースで歩くと
いつのまにか
肩の力が抜けていた。
「あぁ、この感じ」
しばらく忘れていた何かを
歩きながら思い出した。


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